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麻雀破壊神 傀 ~地獄の赤牌~ レビュー



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麻雀破壊神傀地獄の赤牌 (バンブー・コミックス)麻雀破壊神傀地獄の赤牌 (バンブー・コミックス)
(2010/06/15)
天獅子 悦也

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5月15日に発売となりました、『麻雀破壊神 傀 ~地獄の赤牌~』についてのレビューを致します。
今回の表紙デザインで最も評価したいところは、深沼さんの唇がピンクだというところです。
深沼さんはなりふり構わず金を貸し付けては先ヅモを行う横着な性格で周りから反感を買われつつあるおじさんですが、
頭にツメシボを乗せ、それを絶妙なバランス感覚でキープし続けると言う姿が非常に愛嬌があり、チャーミングで憎めない存在です。
一緒に銭湯に入って、背中を流し合いたい…そんな魅力があります。
きっと深沼さんも銭湯では卓上での態度とは打って変わって、他のお客に気軽に話しかけていそうな意外な一面がありそうです。


本書の収録内容は、上野の秀さんという手前にいる頬がこけたおじさんの活躍をまとめたお話が中心となっています。
中でも僕はこの秀さんが初登場した時の「蛭・1~5」というお話が特に思い入れがあります。
横暴な態度の裏に病弱な一面を隠し持った深沼さん、そんな深沼と長年の友情を結びつつ彼との金銭トラブルを抱えるマスター、
深沼さんの相棒として駆けつける凄腕の裏プロ・上野の秀さん、全員の打ち方や人間模様に圧倒され自問自答する安永、
そして、ひっそりと卓に混ざり込みその全員を手玉に取るかのように場を翻弄する傀…。
このお話の中で、一体誰が主役なのか、それさえ決めかねないキャラの濃さや魅力、それらを感じさせるところが大好きです。


特にこのお話の中で、僕は傀というキャラの魅力を深く感じ取る事ができました。だからこそ深い思い入れがあります。
今回はその点についてピックアップしてみたいと思います。

まず、『蛭・1』での扉絵についてです。
真上から傀さんと安がさんを見下ろした構図なのですが、
傀さんのスタイルの良さを思い知らされずにはいられない一枚絵だと感じました。
等身が高く、アダルティで、モデルそのもので…一見とても麻雀を打ちそうには見えない点、
そこが僕にとって特に魅力的に感じられてなりませんでした。
特に外見だけでなく、敬語でありつつ常に気品を感じさせるところがとにかく意外でした。
当時麻雀漫画を全く読んだことが無かった自分にとって、
麻雀といえばガラの悪そうな方々が煙草を吹かしながらガラを悪そうに打つイメージしか無かったので、
より一層傀さんのような人が麻雀を打つ、しかも超強いというのが凄く意外で、多大なるインパクトを感じました。
傀さんのその丁寧さを慇懃無礼の如く披露するかのように、嫌らしいくらいに捨て牌を綺麗に並べたり、
積み棒を恐ろしいまでにクリーンに立てかけるところが大好きです。


そして、本書のP741コマ目でのシーン。
凝った構図であり、神の視点から傀さんを見下ろすことの出来る貴重な1コマなのですが、
単純に傀さんの髪のまとまり具合、髪の流れを立体的に感じることができて単純にカッコいいというのもありますが、
ガラの悪いおじさんや後方に従えた磨きあげられたヤクザの中に紛れて、
一人だけ場違いにも思われるお兄さんがいる風景が凄く良いです。
他の物語でもこういった絵は定番となっているので毎回楽しみに見ています。
深沼さんの頭上のツメシボが、実に平行に頭の上に乗っているのを確認出来るところも面白いです。


次に、本書P102から展開される、傀さんによるタンピン三色を崩してのまさかのノーテンリーチで深沼を翻弄するというシーンがあります。
目先の勝った負けただけでなく、相手の包囲陣を間接的に崩し、深沼の運を完全に枯れさせた傀が、
自分の小さな実力だけを頼りに果敢に戦い続ける深沼を喰い殺そうとする時の目がたまらなく良いと思いました。


完全に個人的な思いこみに過ぎないのですが、
僕はこの目を見た瞬間、『無』を感じました。
この人の瞳の奥には何もない…と、温かさや冷たさや執念や悲しみや…そんな物が一切ない、屹然としたひたすら強い視線…、
言葉だけでは言い表せないものを、この視線から感じずにいられませんでした。
「むこうぶち」や「一匹狼」という言葉がまさに相応しい鋭い眼差し…。
このコマを見る度に涙がでてきます。
この人の事をもっと知りたい、この人に一生ついていきたい…そう心を奮い立たされたまま、数年が経ちました。
今でも傀さんは僕のアイドルです…。
連載を重ねるに連れて全体的にキャラが丸み帯び、今でこそ傀さんがこんなに掘りが深く描かれることはほとんどありませんが、
この頃の傀さんの迫力が今でも自分の中で深く刻み込まれているのを感じます。

 
最後に、演出として凄くよかったシーンです。
病に倒れた深沼との勝負を終え、秀さんを経由して金を回収し、傀が去っていくのですが、
「こんな病人抜きでまた打とうや」と言い終える秀さんの方を少し顧みながら出ていこうとする仕草が凄くいいです。
傀が秀さんの実力を見抜き若干ながら意識している部分が、
今後繰り広げられる戦いの凄まじさを予感していて、見る度に余韻を感じさせるのがいいなぁと思いました。
実際、秀さんと傀さんが再会を果たした時には無惨なまでに力の差を見せつけられておりましたが…。


このように『むこうぶち』には細かな1コマ1コマにドラマ性が秘められており、
それぞれに思い入れを持つことで、より深くその作品について触れ合う事ができるのだと思いました。
『むこうぶち』は特に、背景やキャラがしっかりと描き込まれ、思わぬギミックが潜められているところなどからも、
それぞれの登場人物の行動や物語の動きが掴みやすく、リアリティがあり、物語の中に入り込みやすいのが非常に魅力的だと思います。

上記に挙げた以外にも、今回収録されているお話の中には熱い名シーンが選りすぐりに展開されています。
「うひょひょ~~っ!!」など…。
最近むこうぶちが気になっている方、コレクターの方、秀さんファンの方、
ツメシボを頭にのせることに関しては右にでるものはいない方など、是非、お手に取ってみてはいかがでしょうか…。
むこうぶちの単行本を持っていても、秀さんの活躍を一気に追うことができるので、
傀と出会った秀さんによる裏プロの栄枯盛衰を堪能するにはもってこいの一冊だと思います。


今回の売れ行き次第で正にその破滅者特集が発売されるようです。
他にピックアップできるキャラが…いないわけでもなさそうですが、その特集内容にはセンスを感じます。
その際には、食うものと食われるもの上下関係や敗者の生き様を描いた作品としてのむこうぶちについて考えたりそんな感じのレビーになりそうです。
無事に発売されるか心配なところですが…。

しかし、以前は近所のコンビニで『麻雀破壊神 傀』は3冊しか並べられていなかったのに、この前拝見した時は5・6冊に増えていました。
何気に人気があるのかもしれません。わっしょい!

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コメント

秀さんも好きな俺に死角は無かった!

「蛭」は読みごたえありますね。
後半の「裏プロ」よりも初期ですが、闘牌もストーリーも素晴らしい。
深沼とマスターの話というだけでなく、秀さんの登場回でもあり、ある意味で安永さんが主役の回でもあり、傀さんは黒幕な回ですね。
先ヅモ先切りが茶飯事なんて雀荘には行ったことないですが、あの卓では打ちたくないなあ…

いつも通りなら傀が飼い犬の鎖を解いて乱戦になったところを御無礼で終了のところ、秀さん登場で安永も参加ってのは熱いです。
安永さんの「わからん!この勝負どう打ったら終わらせられる!?」とか焦りっぷりがちょっと笑います。
でも実際「この人鬼は俺とコンビじゃねえ!俺からだってアガるだろう!」という心境を考えるとゾッとしますな。一度も負けられない状況で同卓者はベテランのコンビと人鬼…
その必死さもあってか闘牌もかなり面白い。「考えろ考えろ安永萬!」「次は役立たずの俺が真っ先に喰われちまう!」傀を最も多く見てきた人だからこそ出来た七対子ですね…

このお話では最終的に深沼は破滅せずに「大切なものを見つけた」側なんでしょうね。
秀さんは傀に興味を持ち、安永さんは改めて無力さを思い知ると。
「対局者を駒として扱う」とかもう完全に主役じゃなくて黒幕です。
このお話は本当に誰が主役かわかりませんね…でも四者四様で試行錯誤して、安永さんが傀の真意を汲み取って戦っていくのは非常に見応えがあってよかったです。傀の狙いもしっかりわかりますし

どうでもいいですが鯖味噌に「…いいね」と言ったり、一人で宇治金時食べたり、ちゃっかり雀荘の顧問に納まるような人間臭い秀さんが大好きです

>名無しさん
こんにちは!こんな酷いレビューにコメントありがとうございます(つД`)

>秀さんも好きな俺に死角は無かった!
名無しさんもこの本買われたんですね!
今回は実に秀さんの特集だけでほぼ丸々1冊分が収まっていて完成度も高かったですね~。
むこうぶちの数あるキャラの中でも、秀さんのエピソードが一番量が多い事がよくわかりましたw
秀さんファンは傀さんファンよりも多いようなイメージすらあるので、
今回のは特に需要が高かったのではないかと思いますw

>深沼とマスターの話というだけでなく、秀さんの登場回でもあり、
>ある意味で安永さんが主役の回でもあり、傀さんは黒幕な回ですね。


ひとりひとりのキャラを大切にして、使い捨てにせずに使い切るという先生の心意気がよく表れていた回でしたよね!
漫画で、キャラが立っているというのはこういう事をいうんだと思い知らされました。
今回の傀さんの場合は主役というよりも黒幕という言い方をした方が正しいかもしれませんね…ww
むしろ、他のエピソードの中でも傀さんの立ち回りは常に黒幕だと思います…w

>先ヅモ先切りが茶飯事なんて雀荘には行ったことないですが、あの卓では打ちたくないなあ…
今の時代では実際に先ヅモ先切りをおこなったとしたら出禁などのペナルティが与えられる運命にありそうですw
もしそんな卓に混ざろうものなら安さんのように「クソ…やりづれー」となってしまうんだと思います…。
初級者の自分だったら切るタイミングが掴めないまま気付いたら多牌していそうです…w

>乱戦になったところを御無礼で終了のところ、秀さん登場で安永も参加ってのは熱いです。

熱い展開でしたよね!
勝負を何としてでも続行しようとする執念深い深沼さんの性格もよく表れていましたし、
高見の見物のハズだった安永さんが「非常にヤバイぞ!」と取り乱す姿はこっちもハラハラしちゃいましたw
その分、深沼さんから開放された椎名さんと山本さんの姿が晴れ晴れとしてみえましたw

その状態で必死に苦肉の策を思いつく安永さんもすごいですよね。
負けられないという心理の裏には傀に失望されたくないという焦りがあったんだと思います。
あの七対子も「傀は絶対無駄なことをしない!」という台詞にもあるように、
誰よりも傀さんの打ち筋を見てきた安永さんだからこそできたアガりですよね!
安永さんの焦りを察知しながら、その心理状態をうまく掴み、アガらせるという傀さんの巧みなテクニックには感心しましたw
秀さんからも「やるなァおたくら」ともいわれてるくらいですし…w

>深沼は破滅せずに「大切なものを見つけた」側なんでしょうね。
『蛭』1話目では深沼さんのイヤ~な部分を全面的に押し出していて、
こんな悪どい人間は傀に徹底的に毟られるべきっという空気を醸し出していましたが、
最後には意外や意外な人情話で落ち着き、心が温まりましたよねw
悪役の悪の裏にはこういう理由があったのか…というのが伝わってくるようでした。

>秀さんは傀に興味を持ち、安永さんは改めて無力さを思い知ると。
こうしてみると…、傀さんは色々な人の人生を狂わせたり影響を与えたりしているんだなぁと思い知らされますw
深沼さんは傀さんの事を「ハナタレ小僧」としか思わないうちに心臓病で倒れてしまいましたが…w、
傀さんに闘争心を燃やすことなく、帰る場所を無事に見つける事ができたという終わり方もよかったですし、
傀にかけられた呪いを永遠に引きづり続ける安永さんや、
新たに傀に興味を持ち始めた秀さん等々…勝負師として、人間としてそれぞれ進む道が違うところも面白いですね!

>傀の狙いもしっかりわかりますし
この頃のお話は、傀がなぜこんなことをしたのか、
という理由がしっかりと説明されていたので、傀さんの目的や強さにリアリティがありましたよね!
序盤で座敷犬の首輪を外すしつつ、最初から深沼だけを狙っていたところなど…w
そういった傀さんの真意にたどり着こうともがき苦しむ安永さんの人間らしい部分も最高でしたね。

>鯖味噌に「…いいね」と言ったり、一人で宇治金時食べたり、ちゃっかり雀荘の顧問に納まるような人間臭い秀さんが大好きです

秀さんは本当にいいキャラしてますよね!
『蛭』の最後でも60万負けているのに縁切り料として爽やかに去っていくところもカッコいいです。
一人で宇治金時をシャクシャクするところもいいですよねえw
店主から「おっさんが一人で甘味屋か」と陰口を言われているところも味があります。
いい歳のおじさんが甘いモノを好んで食べる姿は微笑ましくなってきますよねw
サバ味噌煮に対して「…いいね」と言われた店主も実に嬉しそうですw

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