スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

第102話 『炎(ほむら)・3』の解釈



むこうぶち12、13巻に跨って掲載されている、「炎(ほむら)」というお話について、
ぶぼ氏が素晴らしい解釈をしてくださいました。

バイニンの死④

この話では、故・白井画伯から「家の中の物トップ総取りの麻雀」を開くという便りを受け取った者達が、
画伯が残した唯一の作品である高級そうな『婦人の肖像画』をかけて争うといった内容が語られています。
今回は珍しく傀が明るいうちに画伯の借金を回収しにきたり、
シャンデリアが壊れているため期限は日没までという少し変わった麻雀が繰り広げられます。
結果的に傀の圧勝でしたが、肝心の絵を持ち去る事はなく、
絵の価値に相当する金額を全員の持ち金から奪うという形で闘いは終焉を迎えました。

そしてこの「炎」の前の話で、原案者である安藤満氏がご逝去されてしまい、
「炎」は完全に安藤氏の助け無しに初めて生み出された物語だとも考えられます。

この物語からぶぼ氏は、
・「炎」は闘牌協力もない天獅子先生の完全オリジナルの話ではないか
・この話自体が、天獅子先生が安藤氏に送った弔いの話なのではないか
・傀の「絵の価値は皆さんが決めて下さい」という台詞も、
 原案者を失ったこの作品に残った「絵」の価値は如何程かという、
 天獅子先生のメッセージがこめられているのではないか
・あの婦人の肖像画のモデルは安藤氏を重ねたものなのではないか
・「作品は芸術家より長く生きる」という台詞から、
 「むこうぶち」は必ず後世に残る作品であるという自負、
 これからも描き続ける、という天獅子先生の決意を現しているのではないか


という想像を越えた推測をなされています。
「炎」の物語に、これほどまでに深い意味がこめられていた事を意識していなかったので、
これらの推測はとても衝撃的に思えました。


「その女性は…苦闘時代の画伯を支え続けて死んだある女性だよ
 自分の画風も何もかもかなぐり捨てて描いた面影だ だから買い上げなかった」

 
物語のラストで、この肖像画の婦人の正体が画商の口から明かされるのですが、
この台詞で天獅子先生が安藤氏の事を弔っているのだという事を確信できたように思えます。
この肖像画は確かに天獅子先生の画風を取り払った、非常に写実的な描写で描かれています。

実際、安藤氏の一周忌が訪れた時には、
森江さんが登場する127話「勝ち組・1」の扉絵に、仏花を持った傀が描かれているという、
天獅子先生の安藤氏の死を悼む気持ちが表現されています。
本当にお二人は仲が良く、苦楽を共にし、支えあって連載をしていたのだと思うと泣けてきます。

安藤氏が亡くなった事でむこうぶちの連載を終了する事なくこのまま続けていこうとした裏には、
相当な苦悩ややり取りがあったのだろうとおもいます。
それでも今こうしてむこうぶちが連載され続け、安藤氏が手がけた全96話の倍をいく話数にまで上り詰めているのは、
ぶぼ氏の推測どおり、安藤氏の意志を背負いこの作品を後世に残そうという堅い決意が現れているのでしょう。
最近では長期連載によるマンネリなど…幾分クオリティの低下が囁かれていますが、
それでもこのままむこうぶちを応援していきたいです。

むこうぶちがあったからこそここまで充実して生きてこれた事に本当に感謝しています…。


« 127話「勝ち組・1」の扉絵|Top|拍手お返事! »

コメント

 お~!ご紹介下さりありがとうございます!
か~なり深読みしすぎじゃね?
…な内容でお恥ずかしい限りですが(´`ヾ
そういう見方もあるかもね、なんて思っていただければ光栄です!

 「むこうぶち」は、僕の何もない日々に潤いを与えてくれる大事な作品です!
こうしてYRN様ともお知り合いになれた訳ですし!

 天獅子先生、安藤先生には感謝と尊敬の念でいっぱいです…。

>ぶぼ様
コメントありがとうございます!
本当に、的を射たような解釈に立ち尽くすばかりでしたよ!
自分もちょっとは気付きたかったと少し後悔しています…w
天獅子先生は現実の出来事と漫画のストーリーを絡めるのがとても上手なので、
絶対にこういう見方があってもおかしくないと思います!
本当に心に染み渡るようでした…。
他のお話にも、何かとてつもない解釈が潜んでいるのかもしれませんね!

…以前仰っていた、このサイトをきっかけに単行本を揃えてくださったという言葉に感謝の気持ちでいっぱいであります。
まともな文章を書けていない自覚もあり…、
むこうぶちという作品をうまく伝えられているか自信に欠けることがありましたが、
ぶぼ様の励ましにはいつも元気づけられています。
こうしてぶぼ様とお知り合いになれたのも本当にむこうぶちのおかげですよね…。

天獅子先生、安藤先生が描いたギャンブルの本質や人間模様は本当に素晴らしかったですよね。
これからも影ながら安藤先生の面影や天獅子先生の努力を見守りたいですね…。

すばらしいです。

ぶぼ様の解釈にすばらしいと思うのと同時に、
天獅子先生に安藤さんに対しての気持ちを感じて少し切なくなりました。

しかし、安藤さんがお亡くなりになられた後も続けたから、
むこうぶちに触れる方がいて、
まさに作品は芸術家より長く生きるということに通じて、
少し温かい気持ちにもなりました。

天獅子先生がこのようにして書いたのもすごいですが、
それに気がつくぶぼ様もすごいです。

>信たま様
コメントありがとうございます!
ぶぼ様の解釈は本当鋭いですよね。
日頃からなぜここでこの台詞を言わせたのか…など常に深読みをなさっているそうですよ。
僕もぜひ見習いたいです。

作品は芸術家より長く生きるという言葉は、現代の有名な作品全て当てはまっていますよね。
映画作品や美術作品、漫画でも、偉人から生み出された作品は現世の若者にただならぬ影響を与えていますからね。
天獅子先生が考えつくされた事から生まれた台詞だとおもいますが、
それをむこうぶちにも当てはめているのは凄いですよね。
天獅子先生がむこうぶちを続けていたから、
今でも近麻の看板として、知る人ぞ知る漫画になっているのは泣けてきます。
安藤さんの事を今でも堅く忘れずに連載されているのでしょうね。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://allkai.blog43.fc2.com/tb.php/400-32f2d38f

決意 デスレーベル

決意 デスレーベルの最新動画や評価レビュー、攻略情報なら「決意 デスレーベル」へ!

Top

HOME

矢尾板の麻雀・アニメブログ~目指せ鳳凰卓~//矢尾板様 喪ぐら//伊東様 蒼天遍歴//MOZ様 StarShip//オリオン様 はんちく荘//ぶぼ様

YRN

Author:YRN
趣味はひとり桃鉄、DX人生ゲーム2など。
好きな作品は北斗の拳 DB キン肉マン Zガンダム
ヤマジュン作品 初代ときメモ )等。
 

当ブログはリンクフリー・アンリンクフリーです。
  
何かございましたらこちらへ!
amii_k_r@yahoo.co.jp


-天気予報コム- -FC2-

生活習慣

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。